こんにちは!そろばん亭です!最近、体調を崩すことが重なって健康の大切さを痛感しております、、、
特に口は大事だと思います。実は顎関節症になってしまい、一時期、全然口を開くことができませんでした。カレーをティースプーンで食べないといけないくらいです、、、食事は痛いと楽しくないのでアゴ大事です!
皆さんもお気をつけてください! 前置きはさておき、本日のテーマは「お金について」です。皆さんの身近にありながら、時には味方に、時には敵にもなり得る、そんなお金について徹底解説してまいります。
この記事を書いた人
関東住み。30代で2人の子供を持つパパ。上の子がイヤイヤ期に突入し、下の子はハイハイで縦横無尽に動き回るなかで日々奮闘中。学生時代は理系を専攻しており大学院も卒業。ノルウェーや韓国での国際学会にも参加した実績あり。その後、大手インフラ企業の営業職を経験した後、FP(ファイナンシャルプランナー)のとして多くの人の資産形成をサポートしている。
お金とは「世の中がスムーズに回るためのツール」である!
お金について深く理解するために、まずはそのお金がどんな役割を持っているかについて説明します。その役割とはずばり「価値の共通認識」です。車や宝石、土地などの価値を○○円という共通の単位で代替することができます。
「価値の共通認識」、「代替効果」がないと日々の生活はいくばくか不便になってしまいます。
例えば、車や家など高額な商品と米を物々交換するとします。そうなると一体何トンの米が必要なんでしょうか?
お米を運ぶだけでムキムキになれそうです。「あそこのご主人ムキムキになったからきっと家を購入したんでしょうね〜」そんな謎の話題が生まれそうですね。笑
こういった簡単な例からでも、物々交換では世の中の流通は円滑に進まないのは、皆さんにも伝わるかと思います。お金があるからこそ、世の中はスムーズに回っていくのです。
お金が持つ3つの機能について
まず、大前提としてお金には、価値保存機能、交換機能、価値尺度機能の3つの機能があります。
①価値保存機能
「価値保存機能」について理解するために「お金の起源」をたどりましょう。「お金の起源」には諸説ありますが、今回はその中の一意見を引用してご紹介します。
「お金の起源」。それは農業により発生した「余剰」です。遠い昔から人々はコミュニティを形成し、狩りと漁で生活基盤を立てていました。しかし、コミュニティの人口が増えていくにつれて、狩りや漁だけでは生活ができなくなっていったのです。
そんな中、増える仲間を養うために人々は農耕を始めました。増えた人手で新たに畑を耕し、人口と比例して農耕も発達していきました。しかし農耕も完璧ではなく収穫量が多い年もあれば少ない年もあります。では、どうするか?多く収穫できた歳は貯めておけば良いのです。この「多く収穫でき貯めれる分」が「余剰」なります。
余剰分を貯めておく場所も必要です。個人で貯めるより、みんなで一箇所に貯めた方が土地の有効活用にもなり、効率的なので、貯める場所段々と一元化されていきました。そこで人々は、そこで誰がどれだけ作物を預けたのかを記録するために、名前の書かれた「引換券」を作ったのです。
昔の人々はこの引換券を交換し、自分の作物の権利を譲渡することで、時に希少価値が高くなった肉、時に安全な寝床を確保したりしました。
以上のように、引換券は「作物と交換できるもの=価値が保存されているもの」として扱われるようになり、価値を保存する機能が備わりました。段々と「引換券=お金」となっていき、今の通貨や金融にまで至っているのです。
➁交換機能
世の中には役に立つアイテムやサービスがたくさんありますが、アイテムやサービスを一括りに「価値のある商品」とすると商品が持つ価値は「使用価値」と「交換価値」の2つになります。
使用価値では「商品」を消費することによって効果が得られます。例えば、電池を購入しました→ライトに使用ました(消費)→電気が付くようになりました(効果)。電池の電力を消費することによって灯りという効果を得ることができます。
では、お金はどうでしょう。例えば、紙幣。ただの紙です。いっぱい集めて燃やしたら多少の燃料になるかもしれませんが、その効果はジリ貧。つまり紙幣はただの紙であり、つまりお金単体ではなんの役にも立ちません。
しかし、お金には「交換価値」があります。「①価値保存機能」で説明したように、価値を示すことができるお金は他の商品と交換することができます。紙幣単体ではライトをつけることができませんが、電池という使用価値のある商品と交換することができるのもまたお金なのです。
➂価値尺度機能
お金がモノ・サービスの価値を決める際の基準として一般的にになっているということです。
大きさ世界ではm(メートル)やinch(インチ)などの基準があり、この基準がないと大変ややこしい世の中になってしまいます。
例えば、大きさの基準が無い世界だと、Aさんの身長を伝える際に、Bさんは「Aさんの身長はりんご17個分だよ」と言ってCさんは「Aさんの身長はみかん25個分だ」と言われても全然ピンときません。まして、みかんにも色々あって小みかんくらいの小さいものから、デコポンくらい大きなみかんまで様々です。
「①価値保存機能」で紹介した引換券を例にとっても同様です。Aのコミュニティで使用されていた引換券を、別のBというコミュニティでも同様に使えるでしょうか?答えはNoでしょう。
価値に固定された基準があることによってコミニュケーションや取引が円滑になるのです。大きさの基準と同じように、その価値を示す基準がお金であり、日本では主に「日本円」です。また「日本円」も「アメリカドル」との交換比率(=為替)によって、外国に対して、価値が担保されています。
「お金を使う」から知る、共通認識の仕組み
お金が持つ、価値保存機能、交換機能、価値尺度機能の3つの機能について説明しました。
では次にこれらの機能がどのように私生活ではどのように発揮されているのか、普段の「お金を使う」ことにフォーカスして読み解いていきましょう。
皆さんは日常生活の中で、当たり前にお金を使って過ごしています。お金を使う際、一般的には次のような流れが発生します。
財布からお札を出す→お札を相手に渡す→相手が商品をくれる
さて、冒頭でも説明したように、お金は、物と物の間に共通認識を持たせることにより、取引を円滑に進めることできるツールです。これを再度理解した上で、流れについてもう少し深堀していきましょう。
- (自分が)財布から紙を出す
- (自分が)お金を相手に渡す
- (相手は)お金に価値があると認める
- (双方が)お金の価値と商品の価値が同等であると認める
- (双方が)価値あるお金と商品を交換する
この流れが成立するということは、お金に価値があると共通認識されること=紙に価値が保存されていること(価値保存機能)、お金の価値と商品の価値が同等であると認められること(価値尺度機能)、お金と商品を交換できること(交換機能)、以上3つの機能がお金には備わっているといえるのです。
現代社会においてはお金と労働が交換されている
会社員、自営業、フリーランス、働く環境は違えど、多くの方は労働の対価としてお給料(お金)をもらっています。つまり、「労働」と「お金」を交換しているわけです。そして、労働×時間=労働力と考えると貯金とはこれまでの自分の労働力を貯めているんだと思っています。
そして、お金を使ってサービスを受ける場合は自分の貯めた労働力と他人の労働力を交換しているといわけです。例えば、理髪店にいって髪を切ってもらうとすると自分の貯めた労働力と散髪という労働を交換しているといえます。
お金を使って野菜を購入する場合、農家の方が作物を作った労働と自分の過去に働いた労働を交換しているんではないでしょうか。
このように考えると、お金の無駄使いは自分自身の時間の無駄遣いに繋がると私は感じますし、せっかくそうやって自分の時間を労働に変えてまで手に入れたお金を少しでも有効活用したいとも思います。
多くの人はまだまだお金を貯めることに意識が向いていますが、銀行に預けているだけでは、今の金利ですと大きく増えることはありません。今までの自分の労働が詰まっている「お金」を少しでも有効活用したいと思い、私は資産形成も実施しています。
まとめ
今回は「お金」についてお話しをさせていただきました。私は先ほども記事に書いたように、お金には労働力が詰まっていると考えておりますので、ご自身を大切にするようにお金の扱いも少し丁寧になっていただけたら嬉しいです。
ちなみに、お金は放っておくと勝手に価値が下がる傾向にあります。せっかくのお金の価値が下がると悲しいですよね。そこで次回からお金の価値を下げないための考え方をご紹介したいと思っておりますので読んでいただけると嬉しいです!