「アフィリエイト」、この言葉を聞いて皆さんはどう感じますか?
「怪しい…。」「なんか危なそう…。」「SNSで調子乗ってる人がよくやってそう…。」このように感じる方がほとんどではないでしょうか?
実はアフィリエイトというのは怪しいものではなく、しっかりと確立された仕事の一つです。誰もが知っているような大企業も、実際に集客の一つとしてアフィリエイトをしている方々と連携を取っているケースも少なくありません。
今回はアフィリエイトとはどのようなものなのか?意味や仕組みについて、怪しい情報と、そうでない正しい情報を見分ける質問まで解説していきます。
アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、成果報酬型広告とも呼ばれるインターネット広告手法のひとつです。
アフィリエイトの代表的な手法は、アフィリエイトを行うユーザー(以下、アフィリエイター)がネット上にある商品の魅力や価格、実際使ってみた感想を紹介するブログなどのコンテンツを掲載し、その商品の購入を促すというもの。
現在ではブログだけでなく、インフルエンサーなどがSNSを使って商品を紹介しているケースもよく見られます。
しかし、アフィリエターは個人で直接企業に「御社の商品を私のブログで紹介させてください!」と交渉するのではありません。そもそも一介の個人に対して企業が相手してくれるケースは相当な実績がない限りは稀です。
それではどのように商品を紹介する権利(案件)を獲得するのでしょうか?
アフィリエイターは通常、アフィリエイト・サービス・プロバイダ(以下、ASP)に登録します。ASPとはアフィリエイターと商品を取り扱っている企業(広告主)をつなぐ存在です。
ASPにはアフィリエイターだけではなく広告主側も登録しており、広告主は自社の商品・サービスをもっと認知させたい、利用者を増やしたい等の目的でASPに案件を掲載、それを見たアフィリエイターが各々ブログやSNSでそれらを紹介します。詳しくは以下の図をご覧ください。
アフィリエイターに報酬が発生するまでの流れをまとめると以下の通りです。
- アフィリエイターがASPに掲載されている案件に申し込む(提携依頼)。
- 広告主が提携を承認する(商品・サービスを紹介するのを許可する)。
- アフィリエイターが商品・サービスを紹介する記事を執筆し、そこからユーザーがその商品・サービスを購入、登録する。
- 広告主側で発生したユーザーの購入、登録が正当なものだと認められると、成果報酬が発生。
※提携審査について詳しく知りたい方はこちらの記事→「アフィリエイト担当者が語る!提携審査を通りやすくするための3つの対策!」
なぜ怪しい?マルチ商法、ねずみ講との違いを説明
マルチ商法、ねずみ講とその手法が混合されがちなことが、アフィリエイトが怪しいと言われる原因の一つでもあります。それではマルチ商法、ねずみ講、アフィリエイトの違いについて説明していきます。
アフィリエイト | インターネットにおける成果報酬型広告です。たいていの場合ASPに登録し、そこから案件を獲得し、成功報酬を得ます。 | 報酬獲得が単発。 →自分の記事等を見たユーザーがそこで紹介されいてるものを購入する度に成果報酬が支払われる。 →購入されないと収益が0円 |
マルチ商法 | 実体のある商品を販売しながら会員を勧誘するのが特徴です。連鎖販売取引とも呼ばれます。消費者を販売員にすることに成功した場合、紹介料を得ることが出来ます。会員を増やしながら商品を販売していく商法です。海外では主流なビジネスモデルでもあり、マルチ商法は合法です。 | 報酬獲得が継続的。月会費・初期投資費がかかる。 →継続的に母体から給料が支払われる。 →会員は自分を紹介してくれた人または企業に月会費を支払っているため。 |
ねずみ講 | 仕組み自体はマルチ商法と同じです。しかし、ねずみ講の特徴は実体のある商品ではなく、金品の受け渡しが目的となっている点です。実体のない商品の虚偽の紹介等をして収益を得ることも可能な点から、ねずみ講は違法です。 | 報酬獲得が継続的。月会費・初期投資費がかかる。 →継続的に母体から給料が支払われる。 →会員は自分を紹介してくれた人または企業に月会費を支払っているため。 |
かなり簡潔にまとめると、初期費用や月会費がかからないのがアフィリエイト、初期費用や月会費が発生するのはマルチ商法やねずみ商法と見分けるのもありかもしれません。アフィリエイトは上でも説明した通り、継続的な収益が得られにくい代わりに、会員費や初期費用は必要としません(サーバーの開設代、ブログの有料テーマ購入等は除く)。
基本的にはブログを使った紹介がメインとされているので、コーヒーメーカーとネットで調べた時、自分の紹介した記事をどれだけ検索結果の上位に表示させるか(SEOと呼ばれるテクニック)などのwebスキルも身に付けることが出来ます。
「それって怪しい?」怪しいアフィリエイトを見抜く質問3選!
webを使ったネットワークビジネスに興味がある!取り組んでみたい!そんな初心者の方々は本やネットで学ぶより、先人の声に耳を傾けがちです。
それでは特に対人の場面で相手が語っているアフィリエイトの情報が正しいか、そうでないかを見抜くための質問を3つ紹介します。場合によっては健全なマルチ商法かもしれませんが、今回はアフィリエイトなのか、そうでないかに限定してご紹介します。
私の場合、そもそも正しいマルチ商法の情報であったとしても、マルチ商法を「アフィリエイトだよ!」と勘違いして、その違いも分からず勧誘してくる奴に、月会費や初期費用なんて払いたくないですけど(笑)。
ASPはどこと契約しているの?
アフィリエイトの場合、ほとんどはASPと契約していると思うけど、どこと契約しているの?ちなみにどんな案件があるか見せて!
記事の序盤でも説明した通り、その人が相当な著名人でない限り、多くのアフィリエイターはASPから案件を獲得しています。この質問が濁された場合、少し疑ってみるのもいいかもしれません。
仕組みについて教えて!
個人的にマルチ商法とアフィリエイトの違いがわからないんだ。違いについて少し説明してよ!
マルチ商法、アフィリエイトには「なぜ怪しい?マルチ商法、ねずみ講との違いを説明」でも解説した違いがあります。「ほとんど一緒だよ!」といった回答をしてくる人はそもそもの仕組みをしっかりと理解していないこともあるので注意しましょう。
初期費用とかいくらかかるの?
初期費用とか月会費とかってかかったりするものなの?いくらくらい?
極論をいうと、これが最強の質問です。「なぜ怪しい?マルチ商法、ねずみ講との違いを説明」でも解説した通り、基本的にアフィリエイトには初期費用がかかりません。個人ブログ開設のためのサーバー費、ブログの見栄えを良くするための有料テーマの購入くらいです。それ以外の月会費やらなんやらの説明があった時、それは99%アフィリエイトではないので、帰りましょう。
アフィリエイトって難しいの?始める前に読んで欲しいこと
成果報酬型広告の名前の通り、誰かしらが自分の記事等から商品・サービスを購入してくれないと報酬は発生しません。そのため、先ほど少しご紹介したようなSEOスキル、商品やサービスを魅力的に感じさせるライティング、記事自体をキレイに見せるためのデザインスキルが必要となります。
そもそもどのスキルも身に付けるためには経験を必要とするものが多く、アフィリエイトという手法は一朝一夕で成果がでるものでは正直ありません。しかしこれらのスキルは今後デジタル化していく社会で必ず役に立つものです。
バイナリ―オプションのように一瞬で資金を2倍、3倍にできると思っていた方、中にいはいるかもしれません。ただ、こつこつ数をこなしていけばそのコツやアドバンテージ(ドメインパワーっていわれるやつとか)も得ることができ、段々と安定した収益を獲得することは可能です。無料、または低投資で始めることができ、リスクも少なく、スキルも身に着くという点を視野にで改めて取り組むかどうか検討してみてください。
そして何より、誤った情報を信じないよう、今回の記事でも、他の記事でも参考にしながら進めてください。