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コロナ禍での就活。オンラインの壁を越える「自分の魅せ方」―― R.M.

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現在、世界各国で猛威をふるっているコロナウイルス。その登場は国際的なイベントのみならず、我々の生活様式にも様々な変化をもたらした。

今回インタビューしたR.M.さんは人生の岐路ともいえる「初めての就職活動」に、その影響を受けた一人。 今回は「今までの一般的」とは全くことなる状況下にて就職活動に取り組んだR.M.さんに、当時の苦悩、それを乗り越えるための試行錯誤によって確立できた「自分の魅せ方」についてお聞きした。

プロフィール

R.M.さん

広告業界にて業務に従事する新卒1年目。会社以外にも歌配信など自身の活躍の幅を広げている。スニーカー大好きお洒落さん。

R.M.さんの経歴

2017年4月4年制国公立大学、国際教養科学入学
2021年3月同大学を現役卒業
2021年4月新卒採用でWeb広告代理店へ就職

情報過多になる世の中。鵜呑みにするのではなく、精査する

―― まずは簡単に今までのご経歴を教えてください。

R.M.さん:大学時代には国際教養科学に所属し、ゼミでは社会学を専攻していました。2021年、今年の4月からですね、web系の広告業界で働いています。

―― 大学で学んでいたことと現在の仕事、関連性がパッと聞くと連想しにくいですが、なにか今活きているものはありますか?

R.M.さん:社会学の思考法、考え方みたいなものが活きていると思います。
社会学では1つの問題に対して、色んな人の立場で考えてみることが求められるんです。「この人だったらこう考えるだろうな」みたいなっていう視点をいくつももって、課題に取り組む癖ができました。

今の広告の仕事でも自分たち広告を届けたいユーザーが「何に困っているのか?」「どういうものが欲しいのか?」と考えることは重要です。受け取る側のユーザーのことを考え、最適解を導きだしていく、この思考法は大学で学んだ内容が活きていると感じます。

―― 人に何かを届ける上で、その人たちが何を欲しているのかを考える視点が共通しているとのことですね。そんなR.M.さんは最初から広告業界のみを志望していたのでしょうか?

R.M.さん:広告業界だけではなく、他の業界も受けていたんです(笑)。

実はエンタメ業界や、美容業界を受けていました。僕自身の就職活動の軸は「人の心情を変えられる仕事をしたい」でした。人の魅力を何倍にも引き立てて、自信や活力を与えられる美容業界や、目に映るモノや、耳に入るモノ、体感するもので新しい価値を提供できるエンタメ業界に惹かれたんです。

でもある時、道端にある「広告」をふと見た時があったんです。広告って色んなところにありますよね、電車の中、snsのタイムライン…、日常生活のほとんどのところで目にします。
それらを見て商品やサービスに興味を持ったという人も多いのではないでしょうか? つまりそれって生活の一部になっているかつ、人の生活を変えられる、人を動かす可能性があると感じたんです。また自社のサービス問わず、色んな企業のターゲット、つまり色んな人に、色んな魅力を伝えられるとも感じたんですね。そこに魅力を感じて、広告業界で働くことを選びました。

―― より広い範囲の人を変えられる広告業界を志望されたんですね。そんな業界を志す中、コロナ禍での就職活動でもあったと思います。そのような状況下でどのように業界、企業の情報収集を行っていたのでしょうか?

R.M.さん:一つ上の代からコロナ禍での就職活動が始まっていて、私の時には不完全ながらも就職活動の様式もそれに順応しつつあったんです。企業でもオンライン説明会が実施されていたり、webで検索したときに出てくるまとめサイトが増えたり、アプリだったりがリリースされていたので、情報はオンラインで集めていました。

僕の場合、人に結構感情移入してしまいがちなんですよね。オフラインの説明会で企業の担当者と直接会うと、その場の空気的なものも影響して、話してる内容に結構聞き入ってしまいがちなんです(笑)。

その分、オンラインだと感情移入せず、割り切って情報を情報として捉えられたので、自分に合っていたような気もします。 しかしオンラインでは情報量がかなり多いというがメリットである側面、デメリットでもありました。それらの精査をしっかり行い、正しい情報、自分にとって有益な情報をしっかり理解するため、アンテナは常に張りつつ、リテラシーを常に高く持つ努力はしていました。

就活は「マッチングアプリ」。自分に合った最大限のアプローチを

―― 就職活動で一番苦しかったこと、大変だったことを教えてください。またR.M.さんはそれをどのように乗り越えたのでしょうか?

R.M.さん:オンライン面接において「テンション」が伝わりにくいことですかね。面接では回答の内容ももちろんなんですが、それ以外にも表情や、身振り手振り、その場の空気感などを駆使し自分を魅せる材料として使えるんです。

オンライン面接だと画面越しのみの映像、音声だけと材料が少ない、伝えたいことが少し曲がって相手に伝わってしまうとかが一番大変だったことですかね。身振り手振りを交えながら話していたのに、ただ揺れている落ち着きのない人のように思われてしまったことも…(笑)。

なので、画面越しで自分は相手にどんな風に見えているのだろうと考え、工夫しました。例えば、テレビで見かけるニュースキャスターの立ち振る舞いをヒントにして、面接時の姿勢や仕草を参考にしたり、ニュースキャスターのように自分が映るwebカメラの位置を探したりしました。

他にも身振り手振りの動きが悪い印象を与えてしまう可能性があるならば、それをカメラに映る範囲内で代替すればいい。僕の場合、表情をいつもよりオーバーに、笑顔とかを大きくしたりで、胸から上のアクションで出来る限り好印象をもってもらえるよう努力しました。

―― オンライン面接ならではの工夫ですね。面接に進むまでに就活生が乗り越えなければならない壁として、書類選考もあります。R.M.さんはそこでも何か工夫や対策はされたのでしょうか?

R.M.さん:これも面接と同じように相手の立場になって考えて履歴書を書くことを意識しました。また、「その他大勢と同じではないと印象つけること」を意識しましたかね。
自分の書類を読む側の人間、つまり採用担当者って日々たくさんの応募者の履歴書を目にすると思うんです。つまり自分の履歴書が見られている時間は限られている。その短い時間の中で印象に残す、インパクトがある履歴書作成を心がけました。

読んでほしい箇所の文字は大きく、短所よりも長所を多く書類に書く。一見すると当たり前ですが、書類選考は企業を受けるときの最初の登竜門、皆恐縮してしまってただただ綺麗に、テンプレ通りに仕上げようとする人が多いと思うんです。ここで自分を「その他大勢と同じではないと印象つけること」こそ、その後の選考にとっても良いスタートダッシュがきれると信じ、思い切ってトライしましたね。

―― いま振り返ってみて、R.M.さんにとって就職活動とはどのようなものでしたか?

R.M.さん:就職活動は「マッチングアプリ」のようなものだなと思いました。直接捉えられてしまうと語弊があるかもしれませんが(笑)。

気になる異性がいたら、自分に興味を持ってもらえるように魅力を最大限伝える努力をすると思いますよね。会話やデートを重ねて相手と自分の相互理解を深めてからお付き合いに発展する。

書類選考はマッチングアプリでいうところのプロフィール作成。ライバルにはない独自性や長所でまず目に留まることが大事です。面接はマッチ後のやり取り。ここで中身のない人間だと思われてしまっては候補から外れてしまいます。

アプローチの仕方もテンプレート通りでは意味がありません。気になる異性と同じように、企業も業界や業種によってそれぞれ求めている人材は異なります。相手が求めている人物像に合わせて自分の魅せ方を変え、チャレンジする。就職活動は本当にマッチングアプリと共通点が多いなと思いました。

今はとにかくもがく時期。振り返ったとき、後悔よりも納得の数を多くするために

―― 就職活動を乗り越え、実際に社会人として働き始めてから早半年、働く中で日々大切にしていることはなんですか?

R.M.さん:社会人として働き始めてまだ日が浅いですが、大切にしてることは「自分にやれることは全部やる」ということです。社会人になりたての頃、もっとああしておけば良かった。って後悔はしたくないんです。

僕は自分の中で大切にしている「質は量からしか生まれない」という言葉があります。結構自分は自我が強いタイプというか、「自分の思うことは絶対に成し遂げたい、自分をもっと外に出していきたい型破りなタイプなんです。ただ型破りとは無茶をするのではない、型がしっかりできたあとに自分の色を出していく。これが本当の型破りだと思うんです。

経験がない素人が今何叫んでもきっと誰にも相手されないし、失敗もたくさんしてしまうと思います。だから今は言われたことは必ず実行し、経験を積んでいく時期だと考えているんです。苦しくて、疑問に思ったりすることも多々ありますが、将来、自分にチャンスが巡ってきたときのために、今は自分の中の熱量をぐっと抑えて、とにかく量をこなしていく思いで日々仕事に取り組んでいます。

―― ありがとうございます。今後自分と同じように就職活動に挑む方々に向けてメッセージや伝えたいことがあれば教えてください。

R.M.さん:自分自身が5年先、10年先何をしているかはわからなくても、悔いが残らない人生の選択を常にとってほしいと思います。

人間、あの時ああしとけばよかったって後悔することは絶対あるので、仕方のないことですが、その数を減らして、あの時あの選択をしたから今に繋がったって思えるような、納得するような選択をしてほしいと思います。後悔ばかりしてる時間も人生で1番もったいないですからね。

そしてそういった人生の選択に人の意見ばかり反映していると、それもまた必ずいずれ後悔に繋がるでしょう。確かに周りの意見は大事です。年長者や友人に意見を伺うことは決して悪いことなんかじゃありません。

ただ、それらの意見を聞き、最後にアクションにつなげるときの選択は自分自身で決めてほしいと思います。周りに合わせすぎるのではなく、「自分が本当にしたいことは何なのか?」常にこれに耳を傾けてください。そうすることが、就職活動はもちろん、その先のまだまだ長い人生を実りある、充実したものにしていくきっかけになると思います。

今回インタビューで答えた僕のやり方、考え方も決して正しいことばかりではないでしょう。ただ、この記事を見た誰かが、こんな生き方もある、こんな人もいると思ってくれて、その人がこれから歩む人生の一つの道しるべ的なものになれたらいいなと思います。

インタビューを終えて

現在、会社以外でも活躍の幅を広げているR.M.さん。就職活動という伝えることが先行になってしまいがちな場にも関わらず、相手の立場まで考えて行動していた。きっとこういった素質があったからこそ広告業界との親和性も高かったのだろう。そんなR.M.さんの今後の活躍にぜひ注目していきたい。

たんぱんライフでは今後もインタビューを実施していく。そこで語られる様々な人の生き方や、考え方に触れてもらいたい。

ABOUT ME
tanpanlife
1995年爆誕|相場のマーケター💹→webのマーケター💻|某人材系事業会社マーケ担当|日本ディレクション協会所属|個人でomoやらライティングやらのお手伝いも|趣味のブログがそこそこSEO1位取れてしまった系男子📝|歌い手したり動画編集してみたり🎙